子どもは家庭でじゅうぶん育つ
学校に通うのをやめて、ホームエデュケーションという選択をするうえで、かなり参考になる本です。
本書では、ホームエデュケーションの良い点として
(1)自分の時間が自由にもてる
(2)空間が自由に使える
(3)子どもの興味・関心を大事にし、個性をのばす
(4)自分のやりかたで進められる
※(2)の意味は、学校という場にとらわれず、自分の興味を引く場所ならどこへでも自由に行き、自分が興味を持つ事柄を自由に勉強・研究(?)できるという意味。
―― と挙げられています。
ただ、やはり親としては「それで社会性や協調性は育つのだろうか? 学力や就職などはどうなるのか?」などという懸念も色々と残るんですが、その点に関してもしっかりと記述されています。
総じて、長年の経験や様々な勉強をされてきたことの集大成のような充実した内容なので、例えば不登校などでホームエデュケーションという選択をするかどうか迷ったりした際の十分な答えはここにあると思います。
でも私は、不登校(だから)or(=)フリースクールというような図式が日本に定着してしまうのも善し悪しだと思っています。
不登校だからということではなく、一般の学校(一条校)を選ばないからフリースクール(やオルタナティブ・スクールなど)に通うという選択が最も望ましいことだと感じています。
いずれにしても、今の教職にある方々にも是非読んで欲しいと思う1冊です
学校に通うお子様をお持ちの方々も、夏休み中に是非どうぞ
(ちなみに本書中に「9月の子どもの自殺」が多いという点にも触れていますので)