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成長過程環境の重大さについて

―― さっき、ふと気づいたので書き留めておきたいと思います。



いくつかあるトラウマの中で、自分にとって大きな根を張っているものがあることは、随分前から気づいていました。

その中でも最も大きいと思われるひとつが、自分の根の無さ、つまり、確たる自分です。


これは、ほんの数年前までは自分でも気づいていなかったことなのですが、生まれつきの(?)自分の性格による部分もあるとは思いますが、それ以上に、育った環境によって大きな傷(欠損?)が出来上がってしまったため、今の(大きくなってからの)自分の基礎を成している部分に、自分の根というものがしっかりと育たなかったのです。



         自分の根・・・って、なんだろう!?



私には、未だに自分のことがよくわからなかったりします。


  自分はこの先、どうしたいのか?


  何が一番の望みなのか?

  他人とどのように関わりたいのか?


  他人からどう思われたいのか?

      …などなど。


私が生まれてから成人するまでの間、私の両親は何度も引っ越しを繰り返していました。私が小さい頃は「まだ小さいから(まだわからないから,まだ実害は無いから,幼稚園や小学校が変わっても)大丈夫」という考えがあったようです(もちろん、主に父の仕事の都合上での引っ越しが殆どですが)。


しかしそれは実際には、子供(私)の成長過程にとって重大な問題を作り出していたのでした(もちろん彼らはそんなことを知る由もありませんし、今でもそれは彼らの知り得ないところです)。


住環境が度々変わるということは、自分を取り巻く人間関係もガラッと変わってしまうということであり、何かの団体(学校など)に所属していた場合には、それをも含めて身辺がごっそりと変わってしまうということです。


つまり、幼い時期に安定した生活や、安心して育っていかれる環境、精神的に落ち着いて過ごせる友人や周囲の人々といった条件が保たれないということが、どれほどその子の基盤を形成する上で悪影響を及ぼすかということを、多くの実体験をしながら私は育ってきました。


今、娘をもって本当に実感しているのは、子育てをしていく上で、「安定感」や「安心」を子供に提供し続けることが、親が最優先にすべき課題なのだと思います。


もちろん、親だってやむを得ない事情がある場合もあります。それでも、何が子供にとって最善なのかを常に考えるべきなのです。


それらの悪影響の結果は色々な場面で顔を出しますが、今になってみれば、私の両親がしてきたことは、私にとって常に反面教師であると、ある意味とても有り難くも思うのです。


それらの教訓を活かすことによって、実際に私たち夫婦が娘に辛い思いをさせないで済むことになるし、彼女に恨まれるようなことをしてしまう確率が格段に低くなるだろうと思うと、これまで自分が両親から得てきた多くの教訓は、宝物キラキラとなりつつあるのでした。。。