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サドベリースクールに足りないもの

いま考えているスクール構想の中で、とても重視しているのが人間関係面での基本的な教育です。



以前から、サドベリースクール(Sudbury Valley School)の方針が良いと思うことには変わりはないのですが、その中で1つだけ、ずっと気になっていた点がありました。


いわゆるJC(学校裁判)というシステムです。


これは、主に子供間で起こったトラブルや、誰かが不快に感じたことなどを、皆に提議してジャッジするといったようなものです。


―― これが疑問点なのでした。



例えてみれば、交通ルールを教わらずに自転車に乗ると、知らないうちに違反となるようなことをしてしまう可能性は大です。


それを捕まえて、「おまえは違反をした! 反省しろ」と言うのは、ちょっとお門違いではないかと思うのです。


社会のルールは自然に覚えることもありますが、そうではないことも多々あります。





全世界各地のサドベリースクールには、小学生を中心とする子供たちが通っているのですが、特に幼いうちは、他人の気持ちも理解できにくいし、こういうことをしたら周りを不快にさせる…などが、わかりにくくて当然です。



「教わってもいないことで、間違った行動をしてしまった結果、皆から裁かれる」というのは、当人にしたら「そりゃないよ~あせる」ってところじゃないかと思うのです。



だから、ここでまず必要なのは、Second Stepのような、優れたプログラムを活用することです。


子供に、最初にきちんと「他人の気持ちと自分の気持ちの違い」や「他人の気持ちを考えてみる」といったことを教えたなら、JC制度は必要ないことですし、イヤな思いをする子も激減すると思うのです。


そして、誰もが快適にスクール生活を送れるようになるのではないかと思うのです。



これは、子供たちだけでなく、両親を含め、周囲のスタツフや大人たちにも勿論必須科目です。子供たちだけでは、インプットはできても、それを応用してアウトプットする機会はなかなか見いだせないのです。


それを、周りの大人が補助して、色々な場面で引き出してあげていき、それを習慣にさせるようにできたら最高ですグッド!



人間関係の難しさは、子供だけでなく、当然大人の社会にも大きく影響しています。


それによって複雑なトラブルの原因や犯罪の原因を生み出していると言っても過言ではないと思います。


子供の頃から、こういったことをしっかりと身につけていくことこそが、将来の快適で健全な人間関係が保てたり、社会生活が送れる大きな要因になるんじゃないかと思うのです。